食品・健康
6952 ワクチン、食品にヒト胎児の細胞使用
 
加賀八郎  (52) ( -  ) 2020/11/05 16:08
 ワクチンの材料にに「ヒトの胎児の細胞」が使われていることを知っているだろうか。出ワクチンだけではない。加工食品にも胎児の細胞が添加されている。人間が胎児の細胞を口にする。そこに問題はないのだろうか。


●数々のワクチンに 産後婦の胎盤がプラセンタなどの材料として利用されているのはよく知られているが、胎児の細胞そのものが医薬製造で「活躍」しているのはあまり知られていない。

 現在、英オックスフォード大学と大手製薬企業アストラゼネカ社が共同開発している新型コロナワクチンは、胎児の細胞を原材料の一部として開発中だ。この胎児の細胞は1970年代初めにオランダで中絶胎児から採取した腎臓細胞を長年培養し続けてきたもの。日本政府はこのアストラゼネカから1億2千万回分の新型コロナワクチンを購入する予定だ。

 実は、胎児の細胞を使った製薬開発は、1960年代から行われている。例えば「MRC-5細胞」と呼ばれるものは、ヒトの14週男性胎児の肺から摘出した細胞。また「MRC-9細胞」という細胞は、ヒトの15週女性胎児肺から摘出した線維芽細胞だ。さらに「WI-38細胞」は、妊娠4か月で人工妊娠中絶を受けた胎児の肺から培養されたものである。

 これらヒト胎児の細胞は、ワクチン開発に使われ、風疹、狂犬病、アデノウイルス、ポリオ、麻疹および水痘・帯状疱疹のワクチンと広く使われているのだ。


●加工食品にも

 胎児細胞の利用は薬だけにとどまらない。ネスレやクラフト食品などは、スープの調味料として使用している。味の素もこれに似た物質をカップヌードルなどの加工食品に使用している。米国では、「天然調味料」と表示している。胎児ゆえ「天然由来」ということになる。ちなみに日本でも「アミノ酸」としか書かれていない。

 以下に胎児の細胞を使用している製品を挙げておこう。

◎製品ジャンル
・コーヒークリーム、
・インスタントスープ、
・ブイヨンキューブ
・ケチャップ
・ソース
・インスタントラーメンスープ
・ガム

 これら以外でも大量製造している食品には何らかの形で胎児細胞からできた原料が使われている。

 狂牛病を覚えているだろうか。牛の脳がスポンジ状になりやがて死亡するという病気だ。伝染性があり、同じように人間の脳がスポンジ状になる「クロイツフェルト・ヤコブ病」は、狂牛病にかかった牛、またはその原材料とした加工食品を食べたことで罹患するとされる。狂牛病に掛かった牛は、牛の肉骨粉をエサとして与えられていた。人間がヒトの胎児細胞を原料とした食品や医薬品を摂取することは果たして問題はないのだろうか。

 ワクチン製造業者は、胎児の細胞株を無償で入手し、培養して何十億ドルも利益を上げた。これに対し、細胞提供者に当たる胎児の親は、いっさい金銭を得ていない。
 
 


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